風を訪ねて

「自分でもどこへ行くのか分からない。それでも何かを目指して進みたい。」なんて思ってる私の日々の記録。

~ベルリンで奇跡の帰還!?~

ヨーロッパ二つ目の国、ドイツです!

 

ドイツを選んだ理由は、小学生の頃に読んだアンネの日記の影響でナチスへの関心が以前からあって、

 

ナチスについて学びたいと思ったからというのと、アウシュビッツ強制収容所に行きたかったからです

 

でもね、アウシュビッツってポーランドにあるんですよ

 

知ってました?

 

私は実は知らなくて、アメリカでドイツの計画立ててるときに知って衝撃でした

 

ほぼアウシュビッツのためだけにドイツ行くのにポーランドかいっ!!

 

結果、ポーランドも予定に加わりました

 

そんな背景でドイツ、ベルリンに訪れたんです

 

到着二日目、自転車レンタルが近くの店にあったので、Googleマップで行きたいところを事前にチェックして

それをみながら自転車で巡ることにしました

 

まず一か所目は国会議事堂です

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軽く写真を撮って立ち去ります

 

次はブランデンブルク門

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ベルリンってドイツの首都だからもっと建物が密集していて人も多いと思っていたんですが、そうでもなく

 

ドイツ語や、ドイツ人の顔立ち(私のイメージでは鼻が大きめ)から感じるに、イギリスと比べて陽気な雰囲気があります

 

同じヨーロッパでもはっきりとそれぞれの国に特色があっておもしろい

 

ブランデンブルク門を後にし、次に来たのはこんなところ

 

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虐殺されたユダヤ人を追悼し、ドイツの人々がその過ちを忘れないように作ったというモニュメントです

 

団体のツアー客が来たりしていましたが、一方で地元の人は犬の散歩の休憩で石に腰かけたり、子供がかくれんぼをしたりしていました

 

私はそれを悪いことだとは思いませんし、むしろベルリンでは町の至るところに戦争の傷跡が残されていて、それが生活のなかに溶け込んでいます

 

生活の中に溶け込んでいるからこそ、日常の中でふとした時に戦争について思い出すことができるんじゃないでしょうか

 

後世に伝えていくにはそんな日常に潜むメッセージの方が、学校で一度習うだけとかよりはいいと思います

 

まあ、このモニュメントが当初から休憩用のベンチや子供の遊び場になることを想定していたのかは定かではないですが、、(笑)

 

 

続いてはテポのトポグラフィー

 

かつてナチスゲシュタポ、SS、SDの本部があった跡地に現在はナチス政治を記録し後世に伝えるための資料館として建物が建設され無料で公開されています

 

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中には時系列にドイツ語と英語で表記されたナチスの解説が並んでいます

 

1時間ほど、わからない単語も調べつつ読んでいましたが、それでも全体の5分の1ぐらいしかすすんでおらず、

 

あまりに時間がかかり過ぎるので写真を中心に気になったところだけ集中して読みました

 

理解できている内容は読んだ部分の半分もないと思うので聞かないでください、、

 

気になった写真で、ナチスが見せしめに何人ものロシア人を道路の並木にぶら下げて、首をつっている写真がありました

 

なにもかもが異常だった

 

そう印象づける写真でした

 

テロのトポグラフィーをあとにし、次はランチです

 

ドイツっておいしいものがたくさん

 

前日も夜に食べたパンに挟まっていたチーズが美味しすぎて感動

 

そしてこの日は有名なカリー・ヴルストのお店「CURRY36」に行きました

 

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カリー・ヴルストとはソーセージの上にカレー粉をまぶし、ケチャップをかけたB級グルメです

 

いやーおいしかった

 

おなか一杯になって、再び自転車に乗り、今度は丘の上にある戦勝記念塔を目指します

 

ここまでめちゃくちゃ充実してるドイツ、鼻歌なんか歌いながらどんどん進みます

 

戦勝記念塔まであと坂道一本というその道で、人の大衆にぶつかります

 

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見た感じデモかパレードか、どうやらセクシュアリーマイノリティがその権利を主張してゲイパレードを行っているといった様子です

 

思わぬ群衆になかなか自転車が進みません

 

そして、アッと気づいたとき

 

 

自転車の後ろのかごにリュックと携帯を入れていたのでした

 

 

 

リュックはワイヤーキーで繋いでいましたが携帯はそのまま放り込んであるだけです

 

 

こんなに人が多い所だったら盗られる!と気づいて荷物を確認したときにはもう携帯はありませんでした

 

もしかしたら落としたのかもと思って道を引き返すもどこにも見当たりません

 

 

 

やってしまった、、、、

 

 

 

だってこんな人込みに遭遇するなんて思ってなかったし、他の自転車を見ても後ろのかごにそのまま荷物のせてるし、もしかしたらベルリンはスリとか起きないのかもしれないと変に過信して油断していた

 

ここまで最高の一日だったのに、、、

 

 

観光は中止して宿に帰ります

 

といっても、地図はGoogleマップ頼りだったから携帯がないと、超絶方向音痴の私は当然迷います

 

すると突然の豪雨とかみなり

 

 

あんまりだ(;▽;)

 

 

気分の落差が大きすぎる

 

なんとか宿に戻り、Simを入れてモバイルデータを使えるようにと買っていたアンドロイドを充電し、親に連絡

 

失くしたのはiPhoneで、日本にいる時から使っていたもの

 

Wi-Fi下でしか使えないため、Simフリー端末からWi-FiとばしてiPhoneを使おうと思って旅直前に買ったのが充電中のアンドロイド

 

でもあまりにアンドロイドがポンコツで使えなかったので、世界一周中はほぼiPhoneだけをWi-Fiのあるところで使っていて間違いなくiPhoneが旅の重要アイテムだったのです

 

LINEはもちろん、宿や航空券の予約、使ったお金の記録もiPhoneでしてた

 

写真や予約の控えはクラウド共有でアンドロイドでも見れるようにしていたけど、LINEそしてiPhoneにメモしていた覚え書きなんかはどうしようもありません

 

ポンコツアンドロイドで旅を続けなければいけない不安と、心の支えであった友人との連絡が取れなくなったことでその日一日泣きっぱなしでした

 

次の日、保険の手続きに盗難届が必要なため、重い腰をあげて警察に向かおうかという時です

 

ホテルの従業員が部屋に来て、私にこう言います

 

何か落とし物してない?

 

 

え??携帯失くしましたけど、、、?

 

 

警察が君の持ち物拾ったってホテルに電話かかってきて、午後1時に届けにくるらしいからロビーに取りにきてね」

 

 

は、、い、、、????

 

 

え、携帯戻ってくるの?

 

 

警察がひろった?

 

 

状況が把握できず、話を聞くと、どうやらiPhoneは盗られたのではなく、私が落としただけ

 

それをたまたま警察が拾ってiPhoneケースにこのホテルのカードキーが入っていたので連絡したとのこと

 

 

わああああ、まっじかあああああ

 

 

自分が落としてただけっていうオチ、恥ずかしすぎる

 

スリを疑ったベルリンの皆様ごめんなさい

 

 

しかし!!

 

とりあえず携帯は戻ってきそうですが、まだ安心はできません

 

なんせ昨日私が携帯を無くした後、あの豪雨でしたから

 

もし警察が拾ったのが雨の後なら間違いなくiPhone水没、使えなくなっているはず

 

 

どきどきしながら待ちます

 

そして、約束の時間

 

ロビーで携帯を受け取ります

 

 

電源は、、、、?

  

 

 

 

 

ついた!!!

 

iPhoneが、奇跡の帰還を遂げました

 

いやもう。ほんとに。よかったです。

ベルリン警察ありがとう

 

  

今回は運がよく、携帯が戻ってきたものの今後おなじようなことが起きても、戻ってくることは無いでしょう

 

気を引き締めて、旅を続けるのでした

 

感情の起伏が激しかったドイツ、今度はポーランドです

 

 

読んで下さりありがとうございました!