風を訪ねて

「自分でもどこへ行くのか分からない。それでも何かを目指して進みたい。」なんて思ってる私の日々の記録。

~イギリスでテロについて考える~

世界一周も後半戦!

 

続いて、イギリスマンチェスター

 

マンチェスターといえば、サッカーのマンチェスターユナイテッド

 

産業革命の中心地でもあります

 

そして今年の5月

 

アリアナグランデのマンチェスター公演中に大規模なテロが起きました

 

私が世界一周を始めて間もないころの出来事で、イギリスへ行く前、私の中ではイギリスは近年テロが頻発している怖い国でした

 

ニュースで報道されていたあの国、あの都市に今私はいる

 

テロに対する私の恐怖はそれは強いものでした

 

だっていつ巻き込まれるかわからない、私に何にも関係がない人から突然命を狙われる

 

それだけじゃなくてテロの何がダメかって、テロって社会問題ですよね

 

極端な話ただの(ただのとか言っちゃだめかもしれない)殺人事件個々の問題で、個人への不満が直接的な殺意という形で現れた

 

でもテロって、社会への不満が直接には関係のない人に危害を加えることで形になっている

 

それって関係のない市民が殺されることが問題ではあるんですが、それ以外にも問題があるんじゃないかと私は思っていて

 

社会に対して何か不満があったとき、その不満ををありのままの形一つの意見として、社会に出せない風潮があるんじゃないかなって

 

あるいは何か不満があって、今の社会に違和感をおぼえているんだけどそれが具体的に何の不満なのかがわからなくて、でもどんどん不満がつのっていって爆発しちゃうみたいな

 

何言ってるか分からないですよね(-_-)

 

根拠も何もない素人のたわごとです

 

話を戻して、

 

とりあえず私は

 

テロに巻き込まれて死ぬのだけは嫌だ

 

と思っていました

 

テロに巻き込まれて全国ニュースになんか載ってしまったら、私みたいに旅する人が減るかもしれない

 

何としても無事でいなければ

 

という使命感もありました

 

 

だから、失礼な話だという自覚はあるけれど、

私の中でテロのイメージの強いヨーロッパ、特にイギリスに滞在する間、ずっと警戒しておびえていました

 

テロに巻き込まれるよりも交通事故に巻き込まれる可能性のほうが、どう考えても高いということもわかってましたが

 

それでも怖い

 

そんなんなら、イギリス行くなって言われそうですが、、

 

空港から、電車に乗って、街を歩き、宿につくまでの間、私はずっとドキドキしてました

 

電車の壁にはもしもの時の注意事項が目立つところに貼られている

 

電車に乗るときも、隣の見ず知らずの人間が危険な人間かどうか気にて乗らなきゃいけないのかな

 

町を歩いていて、ここには車道と歩道の間に何もないから、車が突っ込んできたらおしまいだな

 

そんなことばかり考えていました

 

マンチェスターに到着した次の日

 

こわいから何もしないというのはさすがにだめだなと思って、宿を出ます

 

大丈夫。交通事故が怖いから外にでないなんてことがあるか?この町にいる人間は私だけじゃない、みんな普通に外に出ている

 

と、いいきかせます

 

今思い返すと、ここまで怖がっていたのは異常

 

マンチェスターは中心部に色々集中している町なので、歩いて観光名所を巡ることができます

 

宿に街歩きマップが置いてあったのでそれを参考に観光開始!

 

最初は、どうしてもテロのことが頭によぎっておびえていた

 

でも

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アメリカとはまた違った雰囲気の建物

 

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町行く人々がみんな堂々としていてかっこいいこと

 

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立ち寄ったステンドグラスがきれいな協会の神父さんがめちゃくちゃ紳士的で使ってる英語意味わからなかったけど優しかったこと

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あとは天気の良さに後押しされて

 

いつの間にか街歩きを楽しんでいました

 

自分の単純さ、影響されやすさに救われました(笑)

 

とりあえずマンチェスターはそんな風に楽しむことができたのですが

 

次の都市、ロンドンへ着いたとき、私の恐怖は再燃しました

 

マンチェスターとは比べ物にならないくらい人が多いし、テロの標的になりそうなところがたくさんあったからです

 

実際に、今年6月3日にテロが起きた現場、ロンドン橋バラマーケットはすごい数の観光客でにぎわっていました

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テロが起きたからと言ってロンドンは観光客が減るようなところではないようです

 

 

ただ、

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ロンドン橋のたもとに供えられた花が、その花の周りだけが悲しい雰囲気を漂わせていました

 

ここで車が暴走して、ナイフを持った犯人がバラマーケットへ向かったのだ

 

想像しながら犯人が通ったであろう道をたどります

 

多くの観光客がその日のランチを楽しんでいました

 

美味しい匂い、素敵な食べ物に囲まれ活気あふれる市場がそこにありました

 

ただ、爆発物が無いかしきりに調べてまわる警官だけが、私にはモノクロに写りました

 

以前、ベトナムで出会ったイギリス人に尋ねたことがあります

 

イギリスではテロが頻発しているけど、怖くないの?

 

確かに怖いし、今も家族のことが心配だけど、いちいち気にかけてられないよ。ロンドンにはたくさんの人がいる。テロに遭遇するのは宝くじに当たるようなものだよ

 

同い年の彼女は続けます

 

それに、テロで混乱が起きていたら、犯人たちの思うつぼだよ。テロに屈しずいつも通り過ごすことが、なによりテロに反抗する手段なんだ

 

 

強いなと思いました、むなしいなとも思いました

 

今、市民たちにできる具体的な行動は、恐怖を恐怖ととらえずできるだけ関心を向けないことだというのです

 

なんかすごい意地悪な表現になっちゃった

 

上手い表現の仕方がわかんないや

 

もし、テロのようなことが起こると数年前に分かっていたなら、何か予防策はあったのでしょうか

 

数年後、もしくは明日に日本でテロが起きるとすれば、今私たちは何をするでしょうか

 

そもそもテロの原因とはなんなんでしょうか

 

 

答えは出せなくても、一度考えてみる考えたことがあるというのが私たち一般人が最低限するべきことではないでしょうか

 

そんなことを、イギリスに行って考えてみました

 

次はドイツ

 

ドイツも色々あって面白かった笑

 

今日も読んで下さりありがとうございました!

 

 

番外編

テロ怖い怖いとは言ってましたが普通に楽しんでましたよ!

 

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バラマーケットの美味しそうな食べ物!

 

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大英博物館で見たモアイ像(笑)

 

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人が多くて入れなかったけど、シャーロックホームズ博物館

 

今回だけじゃ、まわり切れなかったのでまた行きた!!イギリス!

今度は北の方の街にも行きたいなぁ