風を訪ねて

「自分でもどこへ行くのか分からない。それでも何かを目指して進みたい。」なんて思ってる私の日々の記録。

〜トゥールスレン博物館で気を失いました〜

今日はタサエン村でのことを書くつもりだったんですが、気持ちがわーってなってるので今日起きたことを書きます

 

 

とりあえず、人生で初めて気を失いました

 

 

トゥールスレン・ジェノサイド博物館という、1976年4月から2年9ヵ月のうちに多くて20万人の人が収容され、拷問を受けた場所に行ったんです

 

現在はその記録を残すため、博物館となり収容者のベッドや足かせなども残されたままです

 

私も日本語の音声ガイドに従って館内を回っていました

 

 

その記録は壮絶で残忍で、いや、実はあんまりちゃんと覚えて無いんですけど、受け入れ難いものでした

 

その時のことを想像したり、音声ガイドに集中したりしてたところに、突然グラッとしてやばいと思って館外へ出てベンチに座った後から記憶がありません

 

 

気づいたらベンチに横になっていて、何か夢を見ていた気がするんですけど、ハッと起き上がって、自分でも状況がつかめなくてでもしんどいしで再び横になりました

 

女の人の声が聞こえて周りにたくさん人が集まってきていて、なんか皆英語で言ってるけど聞こえづらいし、ああそうだ、自分気を失ったんだって気づいて

 

 

とにかく悲しくて悲しくて涙が止まらなくて

 

 

何が悲しいって多分さっき見聞きしたことを受け入れたくないっていう悲しさだと思うんだけど、見聞きしたことの記憶もハッキリしてないし

 

 

ずっと泣きながら男の人に支えられながら場所を移動して、気分が良くなるまで寝させてもらいました

 

 

自分でも何が起きたのかほんと分からなくて、熱中症にならないように水分補給もしていたし、死体の写真とかもあったけど、その時は気分も悪くならなかったし、ほんとに音声ガイドの途中で特に衝撃的な所でもないはずの所で突然グラッとして

 

 

それに館内の3分の1も回れてないのに、全部見れないのが悔しくて

 

 

続きを回ろうにもまだ少しクラクラするし、怖いし。

 

 

世界を現実のものにする為にここに来たのに、自分は現実を見ることすら出来ないのかって、情けなくて悔しくて

 

 

自信なくなりました

 

 

もともと自信持ってる方ではないけど

 

 

もう日本に帰りたい、でもまだまだ帰りたくないし、

旅続けたいけど、ダラダラしちゃいそうな気がしてどうすればいいのかわかんない

 

 

どうすればいいの?

 

とにかく涙が止まりません

 

 

情けない。